ゆかわせんせ〜、サンマを食べたいって
言っているんですよ。
こんにちは、湯川です。

 
今はコロナ騒ぎで大変な時期ですが何が真実なのか?

言われていない情報は何かしっかりと自分の頭で考える事が
必要になってきている時代だと感じています。


今でもはっきり覚えています。あれは2019年の夏でした。

毎週木曜日の16時から訪問治療をさせていただいていた
患者さんの娘さんから言われたのです。

「食事も摂れていて、なんだかここに居てもやる事が無いのよ。」

というのも、癌を患っていて一旦はホスピスに入っていたのですが

痛みもなく、食事も食べていたということから
「ホスピスにいる意味がないのじゃないですか?」

と娘さんにお伝えしたところ、

「そうですよね。」

と仰って小田原の自宅に帰ってこられました。

ホスピスに入る前に約束をしていました。

「秋になったら庭の紅葉を見ながら
俺が七輪を持ってきますので、炭火でサンマパーティーをやりましょう!!」

と約束をしていたのです。

ですが、徐々に容体が芳しくなくなってこられ
あまり、食欲もなくなって水分だけしか摂れない日が多くなってきました。

そんなある日、娘さんより言われました

「湯川先生に早くサンマパーティーをやってもらうように言ってくれって父が言ってるんです。」

それを聞いた時に

サンマパーティーをやったら、亡くなってしまうんじゃないかと思ったんです。


そのことを女房に話したところ、こう言われたのです。


「やらないで亡くなっちゃったら後悔するでしょ?」


その女房の一言で

娘さんに伝えました。

「やりましょう!水曜日、訪問治療が終わってから七輪持っていきます!」

7月だったので、まだ少し明るかったですが
庭で早速火を起こして、準備をしました。

暑かったので、俺は500mlの
缶ビールを飲みながらイカやししゃもを焼いていると

「俺にもビールを持ってきてくれ。」

娘さんも俺もその言葉にびっくりしたと同時に嬉しくなりました。

流石に、アルコールはと思い、
「今、コンビニに行って買ってきますね!」と伝え

近くのファミリーマートまで走って行ってきました。

そして、ノンアルコールビールを飲みながら
その日のメインディッシュのサンマが焼き上がりました。

車椅子に座りながら、娘さん制作のテーブルに焼きたてのサンマが置かれると

箸と手で、豪快にかぶりついたのです。

ほとんど食事も取れていなかったとは思えないほどでした。

サンマを食べながら、何度も頷いて満足してくれていたようでした。

ただ、大根おろしがなかったことを指摘されたのが記憶に残っています。

サンマを食べた後、イカ焼きも召し上がっていました。

食べ終わると、ベッドに横になり休まれていましたが、
本当に七輪を持って行ってサンマを食べてもらえた事が嬉しかったです。

そしてサンマパーティーから10日後
娘さんから夕方ショートメールが届きました。


大好きな相撲を見ながら、眠るように旅立ちました

この仕事をしていると沢山の出会いもありますし、沢山の別れもあります。

ただ、自分の人生において独立して7年経ちましたが、何が重要で何が重要ではないかが
ぼやっとですけど見えてきたように思います。

同業の先生にこの話をしたところ

なんで、そこまで湯川先生はやるのですか?治療と関係ないでしょ?

と言われました。

でも、俺の中では関係無いという事ではなくて全て繋がっているんです。

なぜなら、仕事とプライベートってはっきりと分けることなんて
できないからです。

サンマパーティーもプライベートなことだと言えばそうですけど
仕事と言えば俺の中ではそう捉える事ができるから、
どっちがどっちとは判断ができないんです。

ただ、自分の人生を生きていく上で
出来るだけ後悔が少ない人生を送りたいと思っていますし、
出会えた人に
何かしら変化の影響を与える事ができればと思っています。ただそれだけです。
それが、俺のスタイルです。

             

                     

日本訪問マッサージ協会 認定治療院
        かながわ介護予防運動指導員(専門)
日本コオーディネーショントレーニング協会 正会員
イタリアサッカー協会・イタリアオリンピック協会認定 
イタリアサッカー 16歳以下
指導者ライセンス取得 

                     ほっと鍼灸治療院
                      院長 湯川 晃史

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